Not Complete.

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うたかたの楽園

<Scene> 窓には雪が ちらついて 通りを 白く 染めゆく 学生たちが 過ぎ行く 冬枯れの 銀杏並木...寂しい 時の流れに 身を任せ　過ぎゆく年月 舞い落ちる 思い出が　この雪のように あなたの 手のひら　とけてゆく はじめて見上げた 冬空　時計台 遠い昔のよう あなたの冷たい その手を 握りしめ 何も言えず... .....(instrumental)...... いつか私も この街を 去りゆく日が来る うたかたの 楽園に　舞い散るこの雪が 古びた 赤レンガ　消してゆく 人影もない　夕暮れ　隙間風... :::::::::: </Shot> <Shot> </Shot> ＜/Scene>

旅人たち

<Scene> 通り過ぎる　旅人たちよ　今はもう... いつか　巡り逢える　日々を　夢見て 時に　流されている　人々よ あの時　誰を君は偽った だろう 走り去る　若者たちよ　そのすべてを いつか　消えゆく前に　燃やし　尽くせよ .....(instrumental)...... 時に　埋もれていく　人々よ あの時　何を君は疑っただろう 　 </Scene>

神の関数　空海編

<Shot> </Shot>

第1回は大サービスでFBに直接掲載。感想やご意見を期待しています。
神の関数　空海編

序章
　暗闇の中で荒れ狂う波に翻弄され、大きく上下しながら、見え隠れする船が1隻、ときおり、その姿が雷雨に照らし出される。これは間違いなく嵐である。当時、船でこの海さえもわたりきることは命を懸けねばならなかった。だが、その僧はまるでおかまいなしに眠り込んでいた。大きな仕事を終えて母国に帰るのである。彼はたくさんの夢を見た。土佐で空と海しか見えない洞窟にこもり、修業をしていたこと、父が建立した讃岐の善通寺で幼少を過ごしたこと、そして、誰かが叫ぶ声、「おまえは唐に渡り、密を持ち帰るのだ。」それは何度もこだました。だが、多くの妖怪や神々と渡り合い、天井の最高峰まで辿り着いた空海には、もうなにもかもが手に取るようにわかるかのようであった。「これがあの自らを弥勒菩薩と嘯いた妖怪猫の言う”天眼通（てんげんつう）”というものであろうか。空海は夢か現実かわからぬ光景を目の当たりにしながら、さらに深く眠り込んでいった。
　天眼通とは仏の持っている六神通（ろくじんずう）のひとつである。遠くのものでも時空を超えてなにもかもそこにいながら見通す能力と言われる。無論、そんなもの生身の人間が持てるはずはない。21世紀の今でもである。だが、最近、少し技術事情が変わってきたらしい。ディジタルの無線通信で映像音声のみならずセンシングした情報さえも現代では津々浦々にまで飛ばすことができる。過去の情報もよういに記録して随時取り出すことができる。しかも最近はAIとConnectedの発達でどこでも同じ情報を共有し、追体験できる。だが、待てよ。天眼通はそれだけではない。過去の知らない世界で起きたことや、未来のどこかでこれから起こることとも通じることができるのである。その意味で予知よりもすごい霊能力といえる。過去や未来とアクティブに会話ができ、さらにはそこにいる相手の性向（プロファイル）や周囲状況も同時並行的に複数の時空間領域について感知できる。つまり、もし、何か具体的に情流や人流を誘引できる手立てがあれば、歴史さえも操作できるのである。
　夢の中で空海はある一つの視点における光景を見た。今でいう定点カメラ画像のようなものである。そして、そこでは異国というよりは、明らかに違う時代の男が手を合わせているのだ。必ず食事の前後に一度ずつ繰り返しているらしい。俺のことを「くうかいくん」と呼んでいる。横には幸福大熊猫という襷をかけた人形が一体。ということは俺もこのサイズなのか。また、新たな光景が同時に見え隠れした。それは光景というよりは、この天眼通に近い能力を世間一般の人々が手にする歴史的背景のようなものである。だが、まだ、空海ほどの能力には到底及ばないようであった。それらを感知しながら、空海は”突然の揺れ”に集中力を失い、次第にすべては意識から遠のいて行った。

＜Uploaded on 20180902 by Mikio Sasaki＞

THE MAN

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Destiny and Destination

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