It's a small world. How nice this expression is ! But now not so small. I hope every country in the world can be easily and safely reached. Someday..

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成田第2ターミナルを離れ、地下線路を抜けると、
まばゆいばかりの春の陽光と満開の桜が待ち受けていた。
「日本だ。。。」
夢から覚めたかのような安堵感の一方で、旅行者モードから
抜けきらないMickは何度もシャッターを押した。
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「Thank you. Bye bye Michel.」
彼はなぜ自分がマイケルと呼ばれたかわかっただろうか？
目を白黒させながら、運転手はハーフフラン2枚を受け取った。
「おっさんはマイケルダグラスに似てるからさ。」
Mickは心の中でつぶやいた。
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「コインもOKだよ。全部出して。」
チューリヒ空港の両替のおじさんはそういった。
しばらく手馴れた計算をやってのけた後、
「すまない、これだけはコインが残るね。」
そういって6フラン70セントを差し出した。
「OK。じゃあ、もう1個チョコレート買いに行くよ」
「はっはっは。そいつはいい。」高らかに彼は笑った。
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空港が混んでいるとのアナウンスがあった後、飛行機は何度も旋回
を繰り返した。眼下には雲の隙間から青い海とマニラ近郊が見える。
今までに見たことのないタイプの海だ。タイでもシンガポールでもグアム
でもハワイでもない、フィリピンの海だ。良きにつけ悪しきにつけ。。。
でも、きれいな、真っ青の海だ。
20分は旋回飛行が続いただろうか、「よもや、悪いことの前ぶれでは？」
ますます不安を募らせながら、時計を見ていると、やがて飛行機は
空港に向かって下降を始めた。マニラは大都会のようだった。しかし、
空港にたどり着く前には２つのターミナルの間にスラム街が見えた。
やせこけた真っ黒な爺さんが杖を持って怖い顔でにらんでいた。この高さ
からはお互い顔などわかるはずもないのだが。やがてミニチェアの道路や
車は実物大となり、わずかな衝撃の後、いつものにぎやかな減速が始まった。

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Dr.Kimと呼ぶことにしている。もう会うことも無いのだろうが。
2002年3月――Chejuからソウル（金浦空港）に向かう飛行機で隣り合わせたその男は、私が熱心にガイドブックをみているのに気づき、話しかけてきた。見たところ、俳優の辰巳拓郎に似た感じの快活な男だ。彼はこれからロシア行きの航空券を取りにソウル市内の旅行代理店にいくのだという。まるでバス感覚で飛行機に乗っている。仕事は呼吸器系の医者とか。ガイドブックの地図を覗き込みながら彼は言った。
「ソウルのどこを見たいのですか？」
「えー、この王宮跡と、東大門やソウル大学のあたりと、そして汝矣島（ヨイド）ですかね。ロッテワールドも興味ありますけど、それはまた、家族と来たときにします。」
「汝矣島？　観光地としては珍しいですね。国会議事堂とかですか？」
「えー、それもありますが、何かソウルの新しい姿を見たいのです。」
汝矣島は韓国の政治・経済の中心部であり、「ソウルのマンハッタン」ともいわれる未来都市であるとガイドブックには書かれていた。
「なるほど。でも私としてはまず、市内中心部にある李王朝の王宮跡を先にご覧になることをお勧めしますよ。今でこそ、韓国は新しく発展していますが、過去には様々な葛藤の歴史があります。」
「そうですか。では、まずそこから先に。来るときに仁川空港から金浦空港までリムジンバスに乗ったのですが、大陸はさすがに大きいですね。日本ではあんな広大な光景は見られない。でも、残念ながら大半が泥地ですね。」
「ソウルは今、中心部から急速に外に向かって発展しています。いずれ、あの地域も開発されることでしょう。」
「ああ、そうなんですか。それは楽しみですね。」
「ショッピングはいいんですか？」
「あー、南大門あたりがいいらしいですね。あまり興味はありません。でも家内が韓国海苔を買ってきてほしいといってました。」
「NORI？」
海苔は英語で通じなかった。
“Yeah, black paper-like seafood... but not a fish or shell. It is made from a plant under the sea water…. what should I say. …I can’t explain correctly. “
“ Mmmmm Sorry I can’t imagine the answer.”
“ Japan has also this kind of seafood, but my wife said Korean NORI is very delicious. I’ve heard it ‘s a famous souvenir when visit to Korea. Do you see that ?”
なかなかわかってもらえず、2,3回やりとりを繰り返した。
“Oh, I see! That is Kim.” （「あ、わかった、それはKimでしょ。」）
といわれても今度はこちらがKimでいいのかどうか納得できない。でもどうやらそれが正解のようだった。
「Kimなら空港でもどこでも売ってますよ。わざわざ南大門まで行かなくても大丈夫でしょう。」
「それを聞いて安心しました。これで今日の予定が立てられます。なんせ、土曜の夕方は交通渋滞がひどいそうですから、早めに仁川空港に向かわないと。」
「地下鉄がいいですよ。早いし、安いし。渋滞が無ければタクシーも日本ほど高くないので利用されるといいでしょう。」
「日本のこと詳しいんですか？」
「えー、大阪に知り合いがいて、時々行ってますよ。」
でも日本語はあまり知らないようだった。ま、いずれにしても彼のおかげで韓国海苔を探し回ることなく空港で手に入れることができた。金浦空港で別れ際に彼は言っていた。
“Remember Kim!”
いやー、本当に辰巳拓郎によく似てたなあ。
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